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インフルエンザ菌の抗菌薬治療
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2014年11月
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シプロフロキサシン (Ciprofloxacin CPFX)
臨床におけるキーポイント
グラム陰性桿菌用(特に緑膿菌!)の薬剤
非定型菌(マイコプラズマ・レジオネラ・クラミジア)やグラム陽性球菌に対する抗菌力は新世代のキノロン(レボフロキサシン、ガレノキサシン)に劣る
薬物動態
体内によく分布し、前立腺を含む感染巣のほとんどに移行する。
髄膜に炎症があれは、脳脊髄液にも移行する。
半減期は約4時間で、主に腎臓から排泄される。
濃度依存性の薬剤であり、頻回投与より1日2回投与が勧められる。
抗菌スペクトラム
緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
レジオネラ、マイコプラズマ、クラミジアにも有効。(新世代キノロンのほうが優れている)
グラム陽性球菌に対する抗菌力は不良だが、ブドウ球菌には有効。
嫌気性菌には無効
臨床応用
グラム陰性桿菌(特に緑膿菌)に対する標的治療!
かつては市中尿路感染の第一選択薬であった。(現在は微妙)
旅行者下痢症
用法
300mg 12時間おきに点滴。内服は400mg1日2回が望ましい。
CCr 50ml/min以下では300mgを24時間おきに投与
MEMO
セフタジジム(抗緑膿菌作用のあるグラム陰性菌用セフェム)とスペクトラムは重なる。で、非定型菌(レジオネラ・マイコプラズマ・クラミジア)にも有効。
グラム陰性桿菌+非定型菌の治療薬、と覚えましょう。いずれも広くカバーします。
ただし、非定型菌に対しては新世代のニューキノロンのほうが優れています。
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