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まとめ(グラム陽性球菌のβラクタム剤を中心とした治療)
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まとめ:腸内細菌・非醗酵菌に対する抗菌薬治療
インフルエンザ菌の抗菌薬治療
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2014年11月
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バンコマイシン(Vancomycin VCM)
テイコプラニン(Teicoplanin TEIC)
臨床におけるキーポイント
グラム陽性菌専用の薬剤
通常のグラム陽性菌に対してはβラクタム系薬のほうが抗菌力はよい。
よって、
適応は「βラクタム系薬耐性のグラム陽性菌感染症」である。具体的には、MRSA、ペニシリン耐性肺炎球菌による髄膜炎、アンピシリン耐性腸球菌感染症
、が主な用途と思われる。
薬物動態
VCMは炎症のある髄液を含む大部分の組織に分布・移行する。
VCMの半減期は4時間程度。腎排泄。
TEICの骨・腹水・脳脊髄液への移行に関するデータは乏しい
TEICの半減期は40-70時間。腎排泄。
抗菌スペクトラム
ほぼすべてのグラム陽性菌
クロストリジウム・ディフィシル(これもグラム陽性菌である)
臨床応用
MRSA感染症
アンピシリン耐性腸球菌感染症
ペニシリン耐性肺炎球菌の髄膜炎
(内服)クロストリジウム・ディフィシル関連腸炎
用法
(バンコマイシン静脈投与)
必ず投与設計/TDMを行う。目安として以下の量ではある。
1g 12時間おきに投与する。
1時間かけて点滴(急速静注はレッドマン症候群を引き起こすことがある。)
CCr 30-50ml/min:24時間ごと CCr 15-30ml/min:48時間ごと
CCr 10-15ml/min:72時間ごと CCr 10ml/min以下 3-7日ごと
トラフ値が10-15μg/mlを目標に投与するが、MICが1以上の株に対しては15-20μg/mlを目標とする。
(バンコマイシン内服)
通常は125mgを6時間おきに内服する。重症例では500mg6時間おきに投与する。
(テイコプラニン)
6mg/kgを12時間おきに3回投与量、引き続き24時間おきに投与
CCr 10-50ml/min:48時間おき、CCr 10ml/min以下:72時間おき
MEMO
上記の適応を覚えておくと便利と思います。
それ以外のグラム陽性球菌感染症はβラクタム薬で治療可能です。
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