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2014年11月
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臨床におけるキーポイント
グラム陽性菌にのみ活性をもつ。
静菌的作用薬である。
バンコマイシン耐性腸球菌に対する治療に推奨される。
MRSA感染症治療薬として臨床使用されることが増加している。
薬物動態
組織移行は一般に良好である。
内服でもよく吸収される。
半減期は5時間である。
肝臓で一部代謝され、尿中に排泄される。
抗菌スペクトラム
ほぼすべてのグラム陽性菌
臨床応用
バンコマイシン耐性腸球菌感染症
MRSA感染症の一部
グラム陽性菌による血管内感染(心内膜炎など)には用いない(バンコマイシンが使えないときにはダプトマイシンを考慮する)
用法
600mg 12時間おきに投与する。(経口でもよく吸収される)
腎機能低下時の用量調節は不要である。
MEMO
基本的にはバンコマイシン耐性菌用の薬剤です。
バンコマイシンの代わりにMRSA治療薬として用いられる理由は、その組織移行のよさ(→良好な効果)です。
ただし血管内感染(心内膜炎を含む)に対してはバンコマイシンやダプトマイシンより効果が劣ります。
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