抗緑膿菌活性をもつグラム陰性菌用セフェム

第三世代セフェム系(抗緑膿菌作用あり)

セフタジジム(Ceftadizim CAZ)


臨床におけるキーポイント

  • 緑膿菌を含むグラム陰性桿菌に幅広く有効である。
  • グラム陰性桿菌(特に緑膿菌)の主に標的治療に用いられる。

薬物動態

  • 体内によく分布・移行し、髄液にも移行する。
  • 腎臓から排泄される。

抗菌スペクトラム

  • グラム陰性桿菌(緑膿菌を含む)用の薬剤。
  • グラム陽性球菌や嫌気性菌には活性が弱い。
  • 同じ第3世代でもセフトリアキソンとはまったく異なった薬剤と考えるべきである。

臨床応用

  • グラム陰性桿菌、特に緑膿菌のカバーが必要で、一方グラム陽性球菌や嫌気性菌のカバーが必要ない場合の初期治療
  • グラム陰性桿菌(特に緑膿菌)の標的治療

用法

  • 1g 8時間おき
  • Ccr 10-50ml/min → 1g 12時間毎、Ccr 10ml/min以下 → 0.5g 24時間毎
  • 髄膜炎に対しては2g 6時間おき

MEMO

  • 同じ第三世代でも、緑膿菌に有効な群(セフタジジム)と無効な群(セフトリアキソン、セフォタキシム)は異なった薬剤である。
  • グラム陰性桿菌用にしか使いえない薬剤である。