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グラム陽性球菌の治療(基礎)
要約
基本的な病原菌と抗菌薬
連鎖球菌の抗菌薬治療
腸球菌の抗菌薬治療
ブドウ球菌の抗菌薬治療
まとめ(グラム陽性球菌のβラクタム剤を中心とした治療)
グラム陰性桿菌の治療(基礎)
要約
基本的な病原菌と抗菌薬
大腸菌・クレブシエラの抗菌薬治療
その他の腸内細菌の抗菌薬治療
緑膿菌・アシネトバクターの抗菌薬治療
まとめ:腸内細菌・非醗酵菌に対する抗菌薬治療
インフルエンザ菌の抗菌薬治療
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2014年11月
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ピペラシリン (piperacillin PIPC)
臨床におけるキーポイント
アンピシリン
と比べて、
緑膿菌
を含むグラム陰性桿菌に対するスペクトラムが広がっている。
陰性菌の耐性や過少な保険適応量のため、臨床での位置づけは微妙。
1日12-18gの投与で
緑膿菌
治療に有用
である。
薬物動態
体内によく分布・移行する。肝臓から55%、腎臓から45%排泄。
血清半減期は1時間。少なくとも8時間おきに投与を行う。
抗菌スペクトラム
ABPCと比べてグラム陰性桿菌(
インフルエンザ菌
、
大腸菌、クレブシエラ
・・・)に対するカバーが改善されている。
緑膿菌
やその他の耐性化しやすい陰性桿菌に対してもかなり有効。
緑膿菌
の感受性率は当院では90%以上と良好(十分量投与が前提)
陰性桿菌に対する初期治療薬剤としては、①
大腸菌
に対する感受性率60%程度、②過少な使用量、などから使いづらいと思われる。
基本的には、
初期治療としては
アンピシリン
のカバーを
緑膿菌
まで広げたいとき
、
標的治療としては緑膿菌等の一部のグラム陰性桿菌
に対して用いる。
臨床応用
初期治療薬としては、慢性呼吸器感染の増悪などで、
緑膿菌
をカバーすることが必要な場合に使いうる(
肺炎球菌
、
インフルエンザ菌
、
緑膿菌
をあわせてカバーしたいとき)。ちなみに・・・
セフェム系で上記3つの菌をカバーするのは
第4世代(CFPM)
のみ。
主に
緑膿菌
に対する標的治療薬と位置付けてもよい。
他の菌にはより狭域な代替薬が存在することが多い(例:グラム陽性菌→
アンピシリン
、
大腸菌・クレブシエラ
などのグラム陰性菌→1~2世代セフェムなど)
用法
1回4g 、1日3回(8時間おき)。
日本の常用量(1-2gX2)は不可。
CCr 10-50ml/minでは3g8時間おき、10ml/min以下では3g12時間おき
MEMO
広域だが中途半端。理由を列挙してみると・・・
グラム陽性菌(
連鎖球菌
・
腸球菌
)ならば
アンピシリン
のほうが狭域かつ抗菌力がよい。
ブドウ球菌
はアンピシリンと同じく耐性が多い。
通常のグラム陰性菌ならば、(
大腸菌、クレブシエラ
→)第1−2世代セフェムや、(
エンテロバクター、セラチア
→)
セフトリアキソン
が有効かつより狭域。
その広域さを生かして初期治療に使うには耐性菌の多さが問題。
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